冠婚葬祭業のA’ZUMA(東京都三鷹市)は、福祉タクシー事業に参入した。患者を車いすやストレッチャーに乗せたまま、リフトで車内に収容して搬送できる車両を用意。民間救急車と同等の設備を積み込んでおり、万が一のときでも迅速に対応できるようにする。同社は事業展開に当たり、首都圏にある35カ所の病院と、20カ所の介護施設と提携。患者や施設利用者を取り込んでいく。3年後には年間900件の搬送を計画している。
同社では、搬送途中の救急車内で医療行為を行う民間救急サービス事業を行っている。この事業を通じて、「それほど重篤ではない患者からのニーズが高い」(荒井昭博社長)点を改めて認識。これを踏まえたノウハウを確立し、新事業に反映させていく。
タクシーは車いすだと、最大で4台を搭載できる。基本料金は車いすの場合、初乗り2キロで予約料金などを含めると2800円から。